バイクで疾走すると、気持ちの良い季節になってきました。
我が家には、いただき物の原チャリ・スクーターがあるのですが…長らく乗っていませんでした。
ちょっと手入れでもしてみようかと。
家の前まで押してきて、キーを回してイグニッション位置へ。
ブレーキレバーを握って、セルモーターのスイッチを押してみます。ウンともスンとも言わないです。
1シーズンは乗っていないですから。それに3年目だし。
自賠責保険は今年の8月が満期です!忘れないように!
仕方がないので、キックスタートを何度かキックしてみます。
「ウン」としか言いません。
これは困った。
気を取り直して、根気よくキックしてみます。
「壊れたりしないだろうなぁ?」
バイクは、スコスコ言ってます。
「お?かかった…」
何十回キックしただろう。
エンジンは弱々しくかかります。
もう明らかに、バッテリーが昇天しているのはハッキリしているので次の段階へ。
とりあえず、洗っておこう。
エンジン停止後、家の前で、水道を出しっぱなしにしてジャブジャブ流します。
埃と油の混ざった水が、周囲に広がり焦ります。車庫の中じゃなくて良かった。
一通り流したところで。
車庫の中まで押してきて、ウェスで拭いていきます。
ある程度、拭き上がったところで「プラスティック光沢剤」の登場です。スプレーして広げていきます。
この光沢剤、効果抜群でプラスティックの表面が劣化したところまで光り出します。普通に乗ってて傷の無いところなんか新品みたいに輝きます。
ちなみに、シートに塗るのは厳禁です。滑りますので。
シリコン系の皮膜を作るらしい…。
さて、ピカピカになったところで、バイク屋さんへバッテリー交換でも行ってみますか。
長らく、ご無沙汰だけど…近所のバイク屋さんに。
「キックだとエンジンかかるんですけど、セルは回りません。これってバッテリーですか?」聞いてみます。
「あぁ、バッテリーですね。1万2千から3千円かかりますよ?」衝撃の返答。
「えぇ?!キックで乗ります…。いつまで乗るか分からないし…。」力なく返します。
結局、何もせず、あえなく退散するのでありました。
帰り道を、原チャリらしくパタパタ走りながら考えます。
「バッテリーが死亡の状態で乗り続けたら、発電機まで壊れるんじゃないか?」
そう言う話を聞いた記憶が蘇ってきます。
仕方がない。
こうなりゃDIYか?
ドゥー・イットゥ・ユアセルフ!
車庫まで戻ってきたら、解体作業に入ります。
いや、そんな大げさなモノじゃなくて、ネジを4本外すだけ。
ちょっと手が入りにくくて、作業がしにくい場面もありますけど、難なくバッテリーを取り外します。
手は真っ黒になりますけどね。
取り外したバッテリーは買い物袋に入れて、ラクティス助手席の足下に放り込んでおきます。
ちょっと液漏れしてるみたい…。
気をつけて。
さて、某自動後退へ。
手の空いてそうな店員さんを見つけて、事情を説明してバッテリーコーナーへ。
「じつは、近所のバイク屋さんに聞いたら1万2千から3千円って言われて…^^;」バッテリーを出しながら聞いてみます。
「あぁ、このタイプはありますよ!6,780円ですね!」ある意味、衝撃の返答。
「なんですと?自分でやると半額近くになるんですか!」やる気が出てきます。
某自動後退って、2輪関係も充実してるんですね。
じつは、ここからが長い。
商談は早々に終わっていたのですが、待ち時間に入ります。
バイク用のバッテリーは電解液を充填して、商品棚に陳列してはイケないらしい。詳しく知らないけど。
だから、会計が終わってから…バッテリー本体へ電解液の注入が始まります。
入れるモノが、消防法で定められた劇物毒物だから、気泡とかが消えるまで待たなければイケないらしい。そう聞いたから、そう言うことでしょう。
半時間以上待ったかな?
係の人に、わたしの携帯番号を教えていたので、仕上がった頃に携帯が鳴ります。
喜び勇んで(大げさ)受け取りカウンターへ出向きます。
じつは、店内にいたんですけどね。
メーカーオプション・カーナビ用ワンセグユニットとか、最新鋭レーダー探知機とか…甘い誘惑から逃れながら店内を徘徊しておりました。
危ないところだった。数千円をケチって、数万円の買い物をしたらシャレにならんぞ。
ちなみに、ETCは新車で購入時から装着しています。
受け取りカウンターでは、思わず聞いてしまいます。
「+(プラス)と-(マイナス)の、どっちを先に繋ぎましたっけ?」
「+(プラス)からです!」近くにいた店員さん、何人かから同時に声がかかってしまいます。
…自分、大丈夫だろうか?
電解液が充填されたバッテリーを受け取ったら、野暮用でオカンところに寄り道をしつつ…速やかに帰宅します。
帰宅したら、今度はバイクへバッテリーの装着作業に入ります。
こういう時は、ホントに車庫があると便利だ。日が暮れてても何とかなる。
バイクへの、バッテリーの装着作業なんですが…。
慣れてないのもあるけど、大ごとでした。
外すときは「スポン!」と外れたので、装着も楽々と思っていました。
いやいや、これが難儀で。
手を真っ黒にして、ガチャガチャ、ゴチョゴチョ。
ネジを落としそうになったり、ナットがなかなか入らなかったり。
なにより、バッテリー本体が所定の位置に入らない(笑)。
よくぞ、この程度の腕でDIYなど考えたモノだ。
紆余曲折ありながら、バッテリーは所定の位置に納まり、正しく順番は+(プラス)から結線しました。
カバーをつけてネジを締めたら終了。
ホントは、キャブとかマフラー、吸排気系の清掃もしたかったけど…。
バッテリー交換ごときで、右往左往しているようでは無理と判断しました。
とりあえず。
洗車後、「プラスティック光沢剤」を塗られてピカピカになったDio。
無事、バッテリー交換も済まされ、いつでも稼働が可能となりました。
写真は夜だから、いまひとつ写りが良くない。昼ならもっと光ってますよ。
車庫が濡れているのは、別件で水を流したので…車庫で洗車をしたわけではないです。
以上、「長らく乗ってなかった原チャリの復活記」でした。